2017年 12月 29日

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あらリーマンスーツ姿が自分のコスプレで、OL姿の尻にしか欲情しないややこしい男

藤村綾

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痴女系風俗店に来るお客さんはやはりなんらかの癖がある。癖という性癖である。性癖を隠蔽し生きてゆく辛さをわりと目の当たりにしているあたしではあるが、風俗遊びにおいてその隠蔽された性癖を発散できればいいと思いつつ奇異な方々と触れ合っている。今回登場する奇異なお客さん。(伊東さん・仮名)年齢は52歳。細身の体躯だが、髪型は7・3で分け目が顕著に目立つ。その容貌からは想像しがたい出で立ちにあたしは目を見張った。なんと、顔にはまるで似つかないパリッとしたシックな紺色のスーツ姿だったのだ。だが、無造作に置いてあるバッグは汚らしい黒いバックパック。あたしは、ムムムと思いつつベッドに腰を下ろした。

「すごくいいスーツじゃないですか?汚れてはいけないので脱いだらどうでしょう」鷹揚な口調で諭すも、お客さんは、頼りなく首をふる。そしてとんでもなく驚愕なことを口にした。

「あ、これは、制服なんだよ」と。あたいはますます頭の中が混乱をした。

これを着てくれないか。と、渡されたものは……。

 「制服ですかかぁ?」スーツが制服など訊いたことがない。しかしながら伊東さん・仮名の目は真剣に語っている。あたしは、そうですか、意外の言葉が見つからない。伊東さん・仮名が、立ち上がって、バックパックの中をゴソゴソと手を入れてなにかを探している。寡黙さが空虚な空間をつくりだす。

「えっと、これを着てもらえないかな。シャワーは浴びなくてもいいから。ショーツだけ脱いでストッキングを履いてきてください」

 渡されて、スーパーの袋に入った渦中の物を見たら、なんともまあ、OLのコスプレだった。あたしはホッと胸をなでおろす。おばさんである。セーラ服とブルマだけはご勘弁願いたい。

「いいですよぉ」快活に言い放ち、脱衣所でショーツだけを脱いでストッキングを履き、OLのコスプレに着替えた。しかし、しっかりとした生地。本物のOLになった気分だった。

「どうですかぁ?」一応羞恥に顔を歪めつつ、伊東さん・仮名の前に立ち尽くす。伊東さん・仮名は、ああ、と、嘆息を落とし、僥倖の眼差しを向けた。

スーツの裏の悲しい性。欲情する場面はOLの尻だけ。

「そのまま部屋の隅に行ってくれないか」ホテルの部屋の一角に行ってという指示に従い、隅の方に足を運んだ。伊東さん・仮名もあたしのあとを追うよう金魚のフンのごとくついてくる。座っていて分からなかったが、おそろしく長身な人だった。例えるならマッチ棒だ。

「背を向けて、そう、つり革に掴まっている感じで、そう、ここは満員電車(満淫電車・笑)の中だよー」伊東さん・仮名は奇妙な声音であたしの耳元でそうっとささやく。そして、『ガタン、ゴトン、ガタン、』という電車の走る音を口真似してきたのだ。ああ、やばい。笑えてきて口元が綻ぶ。気をぬけば、大声で笑いそうになるも堪える。

 伊東さん・仮名の手があたしのミニスカートに触れた。デリヘル嬢にあたしである。そんなもので驚くわけではない。が、「あ、いやん」あくまで電車の中である。あたしは勤めてウブなOLを演じた。手の動きがいやに慎重で慣れている。まるで本物の痴漢を彷彿させた。スカートを捲り今度はストッキング越しから尻を撫でてゆく。丸く円を描くように。そのとき、背後からベルトを外す金属音が無機質に部屋に響き渡った。伊東さん・仮名の息づかいはとても荒くなり、背後を一瞥をすると、伊東さん・仮名が、スラックスから、男性器を取り出して、自らの手で扱いていたのだ。「ああ、いいケツだ、この売女がぁ」とかなんとか、言いながら、歓喜の声を上げる。あたしは尻を撫ぜられているだけである。「うう、出るぅー!」悦の声が上がる。声と同時にあたしの尻に変態行為の代償の精子を放出した。尻は精子まみれである。伊東さん・仮名のスーツはちっとも汚れてはいなかった。

 この行為に至った経緯を伊東さん・仮名は神妙な面持ちでこう話す。

「昔から痴漢行為以外勃起をしないんだ。けれど、本当にはもちろん痴漢をしたことはないよ。そんな勇気もないし。イメクラにも通っていたけれど、それも嘘くさくてダメでね、だから最近デリ嬢にこうやって頼むんだよ。デリ嬢のほうが、素人っぽくていいから」

 まあ、あたしは、頷く。そして、こう言った。

「痴漢は立派な犯罪行為です。風俗でするのは犯罪ではありません。合法です。大いに活用をしてくださいね」
 ウインク。伊東さん・仮名は、「確かに風俗がなかったら今頃牢屋だね」顔を弛緩させて苦渋の顔をしたのち、少しだけ、はははと笑った。

 性癖を晒せる風俗があって本当によかったと思いつつ、あたしは結果ただ尻を撫ぜられただけであることに気がつく。プレイ代・90分・ 21000円也。

 21000円で犯罪行為を買ったと思えは安い買い物だと思っているはずである。


文|藤村綾


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このコラムを書いた人

藤村綾

あらゆる風俗に従事してきた謎の風俗嬢ライター。『俺の旅 』ミリオン出版 コラム連載。 趣味 読書。

藤村綾

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