2016年 12月 28日

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【女子大生コラム】こじらせ男子なナンパ師

R22(現役女子大生ライター)

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こじらせ男子なナンパ師に出会った話をする。

「すみません」
 彼との出会いは路上だった。つまり、ナンパである。
 当時まだ迷惑防止条例などが整備されておらず、ナンパ師にとっては天国のような時代だった。一人の女の子に二、三人ナンパ師が並ぶなんてこともザラだった。そんなナンパ全盛期に、とあるナンパ師と出会った…。これはそんなお話である。
「すっごくステキな人だなぁと思って声をかけたんですが、お時間ありますか?」
 ナンパ師にしてはとても柔らかい物腰。パーマのかかった髪に、カジュアル系のファッション。若干の濃いめの顔立ちで、イケメンカテゴリーに入るであろう男性だった。
 当時女子高生だったわたしは、何人かナンパ師も知っていたのだがこの男性は初めてだ。新顔なのかしら、と思いながら少しの時間お茶を飲むことにした。
 余談だが、ナンパ師は行為をするときには大抵マンガ喫茶かカラオケを使う。カラオケの中には防犯カメラが室内に一つずつついている場合も多いので、大方のナンパ師はマンガ喫茶を使っていた。終電を逃したりしてマンガ喫茶を使う事の多い人はしみじみと思い出してほしい…冗談である。
 彼はサーフィンが趣味だという。確かにマリンスポーツの似合いそうな、日焼けした肌をしていた。対するわたしは、超インドアである。男遊び以外は徹底的なインドアであるわたし。というか、当時男遊びしかしていないので趣味が男遊びである。
「ねえ、じゃあこんなのはどう? 例えば、博物館デート」
 えっ。ナンパ師でしょ? 博物館デートって…。文科系カップルが好みそうな清純なソレを汚れたわたしたちが真似するだなんて、おこがましいにも程がある。そんなツッコミを呑み込んだ。
「へぇー、そういう知的なデートもいいかもね!」
「でしょ? プラネタリウムとかもいいと思うんだよね。そうだ、楽器とか好き? 楽器屋さんで軽くセッションとかしようよ。歌好きなんでしょ? 僕、ギター弾くから」
 目をキラキラして彼は言う。
 だが…。わたしは違和感が拭えなかった。
 とにかく、何もかもが嘘っぽいのだ。20代というには肌は汚かったし、髪もパーマの当て過ぎでパサパサしているし、目が合うたびにキメ顔をしてくるのもやけに猫なで声な口調もすべてが嘘っぽい。わたしは次第に話すのがウンザリしてきて、適当な理由を付けてその場を切り上げた。

テンプレメールの嵐。


 そこから、彼から毎日のようにメールが届くようになる。
“おはよ~☆ 今日はいい天気だね。一緒にドライブでも行きたくなっちゃうね☆”
“おやすみ~☆ なんか、昨日会ったからかな? 夢に出てきちゃったよ~”
 出会い系のような文面である。どうにも違和感は大きくなるばかり。コピペしてみんなに送れそうな内容も、とにかく嘘っぽいのである。
 そんなメールを受け取りながらも、わたしは毎日彼にナンパされた駅の方面で遊んでいた。そこで、会うのである。毎日、なぜか彼に。そのたびに、こんなメールが届いた。
“今日、見かけたよ~。ステキだから、すぐにわかっちゃった☆”
 もういい加減☆をやめないか☆を。

そこで、闘ってみた。

モテ本をテンプレにしたようなその短文メールに、わたしは次第にイラつきはじめてしまった。駅でも頻繁に会っていたのだ。そのたびに同じ文面で送られてくるメールたち。これは絶対ナンパ師だろう。わたしは、初めて返信をしてみた。
“ナンパ師でしょ?”
 彼からはすぐ返信がきた。
“僕は、君を見かけて「ステキだな、仲良くなりたいな」と思って声をかけたんだ。それって、ダメなことかな…?”
 歯が浮くようなセリフを重ねてくる。なんだか、キモチワルイ。そう、彼の言動行動すべてが何だかキモチワルイのだ。わたしは返信をやめた。

いきなりの敵対心剥き出し。

 それから、テンプレメールは止んだ。
 だがしかし、やはり彼は毎日毎日駅でうろうろしているのである。ついにある日、わたしに声をかけてきた。最初出会ったときのネコナデ声はどこへやら、険しい目つきだった。
「やあ。何してるの?」
「…何って、別に…」
 何でこんなに敵対心剥き出しにされているのだろう。わたしは混乱した。何か悪いことしたっけ…。かろうじて言えば、彼の色恋に引っかからなかったことと、「ナンパ師でしょ?」と指摘したことぐらいだ。
 彼のそんな様子にわたしは気押されてしまったが、後日ナンパ師友達から彼がわたしの悪口を触れ回っていると聞いた。
「えっ、何それ? どうして?」
「わかんね。ナンパ師も頭おかしいヤツ多いからねー。自分の色に引っかかってくれなくて、しかもナンパ師って見抜かれてプライドズタズタだったんじゃねーの?」
 まぁ俺も含めてみんな頭おかしいからね、とそのナンパ師は豪快に笑った。
 件のナンパ師は、女の子の“彼氏”になりたがるらしい。ただ、やはりわたしと同じで気持ち悪さを感じる女の子が多いようで、結局モテないという。やはり、年齢も何もかも嘘で固めているとのことだった。ノートまでつけて、女の子一人ひとりの情報をメモしているらしい。ご苦労様です。
 この時改めて思ったのが、ナンパ師にもいろいろな種類の男性がいるということだ。楽しくナンパを楽しんで女の子を連れ出し、いかにいい思いをしようかと考えている男性もいれば、彼のように一人一人の女の子に何故かしら執着しまくるナンパ師もいる。きっとわたし含め、彼らもどこかこじらせていて、そのどこかをナンパで埋めようとしているのだろう。なんとも後味が悪い、そんなナンパ体験であった。


文|R22(現役女子大生ライター)


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このコラムを書いた人

R22(現役女子大生ライター)

元キャバ嬢の現役女子大生ライター。官能小説・アダルト・恋愛系の記事を書いています。17でエッチなおじさんに弟子入りして以来、性愛遍歴がタイヘンなことに。将来は風俗店を経営しようと画策中。

R22(現役女子大生ライター)

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