【新・チャイエス店外日記】新型コロナの襲来を予言!?いま考えると非常に意味深だった元チャイエス嬢の言葉。

熟女・人妻店ユーザーさんの投稿コラム

【新・チャイエス店外日記】新型コロナの襲来を予言!?いま考えると非常に意味深だった元チャイエス嬢の言葉。

チャイエス・中国エステ

「チャイエス店外日記」

なかぞの 2 600 2020/12/15

新型コロナの感染拡大はいっこうに収まらず、終息の兆しすら見えない中、多くの人たちが不安で不便な毎日を過ごしていることと思います。

今回は、ある中国人女性が口にした、非常に意味深な発言について触れてみたいと思います。いま考えると、あのときの彼女の言葉はある種の予言だったような気がして、怖くなってしまいます。

美人チャイエス嬢との再会

昨年の5月、私は元チャイエス嬢のハルキさん(仮名)と6年ぶりに再会しました。

(ハルキさんについては『【チャイエス店外日記】中国エステでハッピーニューイヤー!』をご参照ください。)

ハルキさんとの初めての出会いは今から約10年前。その頃は彼女はまだ大阪市内の中国エステで働いていました。ロシア系のクオーターである彼女は美人で、男性客からも人気がありました。私も彼女と会うために何度も店に足を運んだものです。

彼女がエステの仕事を離れてからしばらくして、2年ほど連絡が取れなくなったことがありました。中国へ一時帰国していて連絡が取れないことはそれ以前からありましたが、せいぜい2か月、長くても半年くらいのことでした。2年も音信不通になるのは初めてで、彼女の身に何かあったのではないかと、私は心配になりました。

2年ほど経ってようやく連絡が取れたとき、彼女の口から聞かされた話に、私はショックを受けました。彼女が病気で療養していたことを知らされたのです。

病名や細かい症状については日本語ではうまく説明できないようでしたが、私が聞いたところ、卵巣に炎症があり、それが悪化したことで手術を受けたということでした。

それからはときどきLINEで連絡を取り合っていましたが、なかなか会う機会はありませんでした。あとになって彼女は、「あの頃は病気のこともあって、あまり会いたい気分ではなかった」と話してくれました。


駅の改札を抜けて速足でこちらへ歩いてくるひとりの女性。着けていたマスクを外すと、私に向かって満面の笑みを浮かべました。

6年ぶりに会ったハルキさんは、私の記憶の中にあった彼女とはいくらか違っていました。目尻のシワなどに年齢を感じさせるものはありましたが、やはりそれだけではなかったと思います。病気が彼女から体力を奪ってしまったのだろうと思わせる何かがありました。

「風邪でも引いた?」

再びマスクを着けた彼女に、私は聞きました。

「風邪じゃないよ」

「花粉症?」

「花粉症もあるけど…、新しいウイルスが来るかもしれないから気をつけてますよ」

「ふーん、そうなんや」

季節に関係なくマスクをしている人はいくらでもいますから、私はとくに深く考えることはありませんでした。とにかく彼女と再会できたことがうれしくてなりませんでした。

駅前の商店街からほど近い場所にある居酒屋へ入りました。ふたりで食事をするのも6年ぶりです。病気はもうすっかり良くなって、薬も飲まなくてよくなったのだという彼女。その日はなかなか食欲旺盛なところを見せてくれました。

お酒が入り少し緊張が解けてきたのか、たまっていたものを吐き出すように、彼女が病気になったときのことを話し始めました。

「気分が悪くなって、アソコから血がいっぱい出ました。わたしすぐお父さんに電話しましたよ!お父さんと弟は近くに住んでますから!救急車はだめ、田舎だから来るのが遅いから!しばらくしてわたし倒れました!弟が来てわたしを抱えて車に乗せてくれましたよ、弟は力が強いから!病院に着いたとき、わたし白目を向いて死にそうだったそうです」

彼女はほとんど喚くような口調でそう話すと、最後に「あのときは本当に死ぬかと思いましたよ」と、今にも泣き出しそうな声で言いました。近くにいた店員が不審げな顔でこちらを見ていました。

「でも、もう大丈夫ですよ。わたし元気になりました」

そう言うと、彼女はにっこり笑い、グラスの中身を一気に飲み干しました。
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夜風が冷たくて…

食事を終えて店を出ると、酔い覚ましに少し街をブラブラすることにしました。歩きながら世間話をしたり、彼女が中国に帰っていた頃の土産話なんかを聞かせてもらいました。

「ちょっと寒くなってきた」

駅からだいぶ離れ、川沿いの道まで来たあたりでハルキさんが言いました。5月の初旬でしたが、まだ朝晩はけっこう涼しく、この日も夜風が肌に冷たく感じられました。

できることなら彼女をホテルに誘いたかったのですが、病気のことを聞かされていたので(彼女は手術で片方の卵巣を摘出していました)、私としてもやはり逡巡がありました。

お互い話すこともなくなり、来た道をまた引き返しました。堤防沿いの道を少し外れた場所にホテル街の灯りが見えていました。

「ホテル行くか?」

突然、ハルキさんがそう言いました。私が驚いて「えっ?」と聞き返すと、彼女は「わたし、あなたと行きたいな」と言い、恥ずかしそうな笑みを浮かべました。

私がぼんやりしていると、彼女が腕をからめてきて、半ば強引にホテル街のほうへ引っ張って行きました。予想外の展開に少し戸惑ったものの、私は内心うれしくてたまりませんでした。


この夜の彼女はすごく敏感でした。元チャイエス嬢としてではなく、完全にプライベートな間柄として接してくれているのがわかりました。ベッドの上で絡み合っているあいだ、常に私の唇を求めてきました。彼女がこんなにもキスするのが好きだったとは、このとき初めて知りました。

彼女の股間に顔をうずめると、ぐっしょり湿っていて、クンニをしているあいだも割れ目からは絶えず愛液が湧き出てくるようでした。彼女は私の舌の動きに敏感に反応し、悲鳴のような甲高い喘ぎ声を上げていました。

再びキスを求めてきました。キスをしながら、彼女は正常位の体勢で自分の下半身を私の下半身にこすりつけてきました。

このまま続けていたら挿入する前に暴発してしまうと思い、私は枕元のコンドームに手を伸ばしました。

「あっ」

私は思わず声を上げました。

ハルキさんが動かしていた腰を浮かした瞬間、すっぽり入ってしまい、コンドームを装着する前に合体してしまったのでした。彼女がそれを狙って故意に腰を浮かしたのがわかりました。

少し不安はありましたが、いざ合体してしまうとこっちも勢いづいてしまい、そのまま腰を動かし続けました。

「アンアンアン…」

ハルキさんは顔を少し横にそむけながら可愛らしい声で喘ぎ、時折私のリズムに合わせて自ら腰を動かしてきました。

もともと綺麗な顔立ちの彼女が感じているときの表情はさらに魅力的で、その可愛らしい喘ぎ声による刺激もあって、私はあっというまに限界に達し、慌ててペニスを抜くと、彼女のお腹の上に勢いよく放出しました。


その夜、彼女とは2回交わり、ホテルを出たときには10時近くになっていました。

「さっきより寒い」

ハルキさんはマスクを着けると、自分の腕や肩をさすりました。

「あなたもマスク着けたほうがいいよ」

「インフルエンザの季節じゃないから大丈夫だよ」

「そうじゃないよ。新しいウイルスも来るから、今からちゃんとマスクしたほうがいいよ」

彼女は真顔になって、私にそう言いました。

駅の改札をくぐり、お互い別々のホームへ向かいました。
電車が動き出すとほぼ同時に、彼女からLINEにメッセージが来ました。

「今日はありがとう。また会いたいな」

すぐには返信せず、私はその短い言葉を何度も読み返し、かみしめていました。

1年後

新型のウイルスによるパンデミックが発生し、その未曾有の事態に世界中が不安と恐怖に包まれました。今もなおそれは続いていて、人々はそれに適応すべく、新たな生活スタイルを模索しなければならない状況になっています。

「新しいウイルスも来るから、今からちゃんとマスクしたほうがいいよ」

あのとき、ハルキさんが一体どういう意味でそう言ったのかはわかりませんが、いま考えると、彼女の言葉がある種の予言だったような気がしてきます。


ちょうど日本で新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた頃、ハルキさんと連絡が取れなくなりました。LINEがつながらなくなり、電話やメールにも応答がありませんでした。

その時期にはすでに国外へ出るのは難しかったはずですから、彼女はおそらく日本国内にいたと思うのですが…。

今年9月に入って、ようやく彼女と連絡が取れるようになりました。

「今日帰ってきました!」

とLINEにメッセージが来たときは、思わず「どこから帰ってきてん!」とツッコミを入れてしまいました。

じつは、以前からハルキさんには少し謎めいたところがあって、ある日突然、音信不通になることが何度もあったのです(病気療養中はべつにして)。それ以外にも「なぜ?」と思うような不可解な行動がときどきありました。

まさか、彼女が某国のスパイ?
いくらなんでも、そこまでは思っていませんが…。

しかし、彼女の白い肌と少しエキゾチックな顔立ちを思い浮かべるたび、私はなぜかいつも、イギリスの作家のある小説と重ね合わせてしまいます。

ジョン・ル・カレの『寒い国から帰ってきたスパイ』

「今日帰ってきました!」

ハルキさんからのメッセージを見たとき私はいつも、「ああ、寒い国から帰ってきたんだな」と思ってしまうのです。


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この記事を書いた人

なかぞの

大阪府生まれ。22歳で文芸同人誌に参加。文学・アート系雑誌での新人賞入選をきっかけに作家業をスタート。塾講師、酒屋の配達員、デリヘルの事務スタッフなど様々な職を転々としたのち、現在はフリーライターとして活動中。足を踏み入れるとスリルを味わえそうな怪しい街並み、怪しいビルの風俗店を探し歩いている。

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