ドイツで見つけたジャパニーズなお菓子｜夏目／グッドワイフ

ドイツで見つけたジャパニーズなお菓子

2024/04/17 (水) 12:01:35

ここ最近、海外出張で、ドイツへ行くことが多く、地元のスーパーもよく利用します。

ドイツのスーパーで見つけた日本にゆかりのあるお菓子を、ネーミング別にご紹介したいと思います。

その名もズバリ「nippon」は、ドイツで68年以上愛され続けるライスパフチョコです。

1956年にライスパフバーとして登場すると、1974年に現在の小さな正方形に形を変えました。ドイツ人の88％がこのお菓子を知っていて（2003年の調査結果）、2021 年にはドイツの業界紙、食品新聞の「トップブランド」賞に選ばれるなど、揺るぎない人気を誇るお菓子です。名前の由来は「お米を使用」しているからで、パッケージの太陽マークは「日出ずる国」を表現したものだとか。ドイツ語で日本は「ヤーパン（Japan）」と言うのにあえて「nippon」にしただなんて、なかなかオツなネーミングです。

「Tokyo Mix」は、あられや豆菓子が入ったミックス菓子です。

意外かもしれませんが、お醤油味のお煎餅はドイツ人ウケが良く、お土産としても喜ばれます。東京のどこを探しても「Tokyo Mix」というミックス菓子なんてないでしょうが、実はここドイツにも「ジャーマンポテト」と呼ばれる食べ物はありません。ジャーマンポテトは「ブラートカルトッフェルン」のことで、単体ではなくメイン料理の付け合わせとしてサーブされる食べ物なんですよ。「ブラート」は炒める、「カルトッフェルン」は「じゃがいも」の意味です。

「MIKADO」という畏れ多い名の付いたこのお菓子。その正体は日本のポッキーです。ヨーロッパには「Mikado」と呼ばれる積み木崩しに似たテーブルゲームがあって、そのゲームで使う細い木の棒とポッキーの形が似ていることから、「MIKADO」という名前が採用されました。江崎グリコのライセンスのもと、ヨーロッパで製造していますが、カカオ含有量の高いミルクチョコレートを使用するなど、日本版よりリッチな味わいとなっています。

最後はコアラのマーチを彷彿とさせる「KOALA」。

製造メーカー「クーヘンマイスター」のホームページには、「ロッテが1980 年代に売り出した日本発祥のクッキー」と書かれているので、全くのコピー商品ではないようです。ドイツでは1990年代から販売されていて、そう言えばうんじゅう年前、ドイツに旅行に来た時に、この「KOALA」のミルク味を買った記憶が薄っすらと蘇ってきました。日本版との違いはおまけが付いていること。おまけには様々なバージョンがあって、歴代のおまけを集めるコレクターまでいるんですよ。もう1つの違いはクッキーにプリントされたコアラの顔。お顔をよーく見ると、どれも幸せを呼ぶと言われる「まゆげコアラ」になっているんです。ドイツで「KOALA」を買えば、「おまけ」と「幸せ」がもれなく付いてくる、という訳ですね。