夏休み?読書備忘録vol.2｜吉沢／グッドワイフ

「真剣師　小池重明」
団鬼六

団鬼六は私が大学生の時に観た映画
「花と蛇」で知り、そこから色々と読みましたがSM小説、官能小説の人と思っていて

将棋を愛する人でもあったということ
この本を読むまで知りませんでした😳

真剣師とは、昭和40年代頃に全盛期だった
将棋や囲碁で賭博をして生計を
立てる人たちのことで

「小池重明」は将棋の天才でありながら
人間的にはいわゆる「クズ」であった
典型的な破滅型の人間。

こんな人がいたのか！

と一気に引き込まれました。

私は凡人なので昔から、こういう
人間的には欠陥がありつつも
ある一つのことに関して非凡な才能を持っている人間に弱いというか惹かれます。

もし、私が彼に関わるような人生を
送ったとしたら
団鬼六や、彼に生涯振り回されても憎むことができなかった人たちと同じように、
彼を「嫌う」人間ではなく
「好き」と思う1人であったろうなぁ
と思います。


44歳という短くも濃すぎる生き様

団鬼六の小池重明という男に対する
愛をすごい感じました😌

この人に、実際に会ってみたかったなぁ

そう感じる本です📕


将棋好きじゃなくても
面白く読めると思うので

オススメ度　⭐️⭐️⭐️



...ちなみに私の高校時代の愛読書は
ビックコミックスピリッツ

浦沢直樹の「21世紀少年」と
将棋漫画、能條純一の「月下の棋士」を毎週楽しみにしていたのを
覚えています笑

理想の男性像は羽生善治とずっと
言っていますが、もちろん
理想と現実は違うのはもはやデフォルト😂


人間とは常に矛盾を抱えて生きてますね
そこが面白くもあり、ですが。