指先だけで溶かされる快感

細くしなやかな指先が、まるで私の心を読み取るかのように迷いなく動く。
パッチリとした二重の瞳がこちらを見つめ、艷やかなリップがほんのり笑みを浮かべる。その視線に射抜かれた瞬間から、もう抗えなかった。

触れられているのは手だけなのに、まるで全身を抱きしめられているような錯覚に陥る。リズム、力加減、そして時折わざと止めて焦らす仕草…その全てが絶妙。呼吸が乱れ、声が漏れそうになるのを必死で堪える時間は、甘くも残酷だ。

クライマックスに向けて速度を上げる指先。その熱は肌を通り越し、奥深くまで染み込んでいく。全てを委ねた瞬間、私の中の理性は完全に崩れ落ちていた。

まさに、手だけでここまで昇らせてくれる女性は、そう多くはないだろう。
指名して間違いない、そんな確信を胸に次の予約をすでに考えている自分がいた。

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