潮見百合子(しおみ ゆりこ)というAV女優を知ったのは、2014年の夏頃のことでした。
それまで人妻系や熟女系と呼ばれる作品をほとんど見てこなかった私が、潮見百合子のたった1作で完全にノックアウトされてしまったのです。
それ以来、私は熟女系のAV作品を積極的に見るようになり、さらに人妻系の風俗店にも足を運ぶようになりました。
天性の演技力に心酔
私が最初に潮見百合子を知ったのは、デビューから5作目の『友人の母 息子の友人に犯●れ、幾度もイカされてしまったんです…』という作品でした。
息子の友人に犯されてしまう若い母親を演じているのですが、この作品を見たとき、彼女の演技力に心酔してしまいました。理知的に考えて演じているというより、天性の勘で演技しているように私には感じられました。
これはその後のほとんどの作品について言えることですが、潮見百合子は演技がとにかく素晴らしく、立ち居振る舞いのすべてが繊細で艶めかしいのです。笑顔の作り方や、ちょっとした目の動き、表情の変化だけで視聴者を欲情させてしまうエロさがあるのです。
「卑猥な義母」という枠を越えて
潮見百合子のDVDをコレクションしたいと思うようになった私が次に見たのは、『義母さんの卑猥な舌づかい』という作品です。
父親の再婚相手に誘惑され体の関係を持ってしまう大学生の息子、というAVではありきたりなストーリーなのですが、ここでも彼女の演技力が遺憾なく発揮され、卑猥な義母というキャラクターの枠を越えて作品に魅力を与えています。
とくにラストの絡みのシーンはものすごくエロいです。過激さやアブノーマルなアプローチは一切ありませんが、彼女の演技ひとつで雰囲気を作り出していると言っても過言ではない、素晴らしいセックスシーンだと思います。抜きどころ満載の作品です。
こんなエロいフェラチオ見たことない!
デビューから1年が過ぎ、だんだん肉付きがよくなってきて、いい意味で中年太りし始めた潮見百合子。「ながえSTYLE」からリリースされた『嫉妬と勃起と興奮 レンタル妻 2』は衝撃的でした。
ボロアパートを経営する夫婦が、入居者を確保するために家事代行サービスを始めるのですが、入居者の男性の部屋を掃除していた妻(潮見百合子)が、その男性の股間のモノを見て欲情してしまい、特別サービスを施してしまうというストーリーです。
ながえSTYLEといえば、昭和エロスの巨匠・ヘンリー塚本の遺伝子を受け継ぐレーベルで、昭和の哀愁ただようポルノの良作を数多く発表しています。
本作では、ながえ特有の物悲しさと背徳感が、潮見百合子の艶めかしい演技とうまくマッチし、人妻や熟女を描くことがいかに濃密で淫靡であるかを教えてくれているような気がしました。
この作品で私がとくに刺激を受けたのは、フェラチオのシーンです。
濃厚などという言葉では表現できないエロさがあり、ただ見ているだけでたちまち股間がフル勃起してくるほどです。フェラのテクニックがどうこうよりも、彼女の演技が作り出す雰囲気に欲情してしまうのだと思います。
可愛らしい奥さんを演じた良作
潮見百合子が39歳のときの作品に、『素人四畳半生中出し 174 人妻四畳半 バレエ仕込みの柔らかく白い豊満な肉体がダイナミックにエビぞる時 潮見百合子39歳の美魔女』というものがあるのですが、これがなかなかの良作なのです。
ストッキングで縛られたり、ラップでぐるぐる巻きにされたりといった演出は、個人的にはあまり好きではありませんが、このときの潮見百合子の可愛らしさが何とも言えず新鮮で、私はこの作品を何度も繰り返し見てしまいます。
それまでの作品では、一貫して熟女感を前面に押し出していて、メイクや髪型もそれに合う感じのものになっていました。ところが本作ではがらっとイメージを変え、若奥様風になっているのです。
髪型やメイクを変えたことで、パッと見た感じ10歳くらい若く見えます。それまでのきりっとした雰囲気から、少しほんわかした表情に変わり、とくに目つきが優しくなっています。
ひと味違う潮見百合子を楽しめる貴重な1本かもしれません。
一体何があった?ラスト作が滅茶苦茶すぎる!
2018年4月の新作リリースを最後に、潮見百合子の活動はぷつりと途絶えてしまいます。
彼女のラスト作となったのが、『闇に沈められたプリマ バレリーナ捜査官暴力監禁室』という、ちょっと変てこりんな設定のSMものでした。
本作は潮見百合子の単体出演ではなく、加藤ツバキとのW主演だったのですが、内容が少々下劣で、潮見百合子の持ち味がほとんど生かされない演出になっていました。
とくにラストの浣腸シーンは、思わず目をそむけたくなるような下品さです。
浣腸液を注入され肛門に栓をされるのですが、彼女が気張るとポンッと栓が飛び、浣腸液がビューッと噴出します。液をすべて出し切ると、最後に彼女が強烈な屁を放つのです。
放屁するシーンは複数回あり、私は見るに堪えませんでした。
スカトロやSMものを好んで見る人にとっては何ともないことなのかもしれませんが、そういうジャンルとは無縁だった潮見百合子が、まさかこんな下劣な作品に出演するとは想像すらしなかった私は、とにかくショックを受けました。
しかも演出が少々おかしいのです。彼女が演じる捜査官は、もともとバレリーナになるのが夢だったそうなのですが(彼女が実際にバレエ経験者だという情報もあります)、犯罪組織のアジトに監禁され凌辱を受けるシーンでバレリーナの衣装を着せられるという演出には唖然としました。
潮見百合子に一体何があったのか。彼女はなぜこんな作品に出演しようと思ったのか。疑問でなりません。
潮見百合子の現在
現在、潮見百合子が表立って活動しているという情報は一切ありません。
2014年にデビューし、2018年4月のリリースを最後に新作の発表はなく、総集編や企画ベスト版がぽつぽつ出されているだけです。
一時期公開されていたツイッターとインスタグラムも、それぞれアカウントが凍結、閉鎖されてしまっていますが、正式な引退発表はしておらず、突然の活動休止といった感じのまま現在に至っています。
一部のサイトでは「風俗落ちした」と言われていますが、これは正確に言うと事実ではありません。
潮見百合子はAV女優としてデビューする前からソープランドに勤務していて、デビュー後もソープ嬢を続けていました。
彼女が勤めていたのは、広島市にある「ロイヤル女子寮」というソープランドです。
2019年の3月までその店に勤務していましたが、その後、在籍一覧から名前が消えてしまいました。
1977年生まれ(1981年という情報もある)の彼女は、現在42歳。
正式な引退発表をしていないことから、活動再開を期待するファンもいるかもしれませんが、おそらくそれはないだろうと、私個人は思っています。